パソコンを変えるタイミングは?
パソコンが壊れたので大至急手配して欲しい、こういったご相談がよくあります。
パソコンは壊れる前に、計画的に交換していくことをお勧めしています。
共有するファイルは、クラウドストレージに保存しておけば、無くなることはありませんが、個人のメールデータまで、クラウドストレージに保存されている方は少ないです。
メールの設定で、メールサーバーにメールを保存しておく設定(IMAP)にしてあれば、メールが無くなることはありませんが、メールサーバーの容量の関係で、メール受信後に削除する設定(POP)にしてある場合が多く、バックアップを取っていなければ、PCに残っているメールが全てです。
パソコンの記憶装置であるHDD(ハードディスクドライブ)の寿命は約3年〜4年、SSD(ソリッドステートドライブ)の寿命は約5年と言われています。特に現在主流のSSDは、異音などの予兆なく、ある日突然アクセスできなくなります。壊れるタイミングも、同じような使い方をしていれば、ほぼ同じタイミングで壊れていきます。
税務上のPCの耐用年数は6年ですが、20万円未満の場合は、3年間の一括償却されている方が多く、リース契約されている方も、3年契約の方が多いです。
突然壊れるリスク、一斉に壊れるリスク、データロストの可能性、壊れた時の復旧時間、計画外の突発費用を考えると、PCは壊れるまで使うのではなく、古い順に、3年~5年の間隔で、計画的に置き換えた方がお得と思います。
パソコンは、毎年新しいものが発売されます、計画的に置き換えるのであれば、最新のPCにする必要はありません。新製品が出た後に安くなる、昨年発売のPCで十分な性能が得られます。
計画的に置き換えていくことを周知すれば、昨年の型落ちでも、特に不満は出ないと思います。
(壊れた時しか交換できない、と思うと最新のものが欲しくなります)
パソコンを交換するときのチェックポイントは、以下の通りです。
- デスクトップ型? ノート型?(ノート型で、必要に応じて外付けモニターがお薦め)
- OSは何にするか?(使っているソフトウェアに縛りはないか)
- 搭載するCPUの種類は?(昨年発売の型落ちで十分)
- 搭載するメモリーの容量は?(Windows10/11 であれば 8GB以上)
- 記憶装置の種類は?(クラウドストレージを使うのであれば、SSDの256GBもあれば十分)
- ネットワークの種類は?(有線/無線両方あれば、今後困ることはない)
どのように計画を立てれば良いのか分からない、社内のIT環境を計画的に見直したい などありましたら、ご支援いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
ITディレクター 小林 弘樹