ITの知識を身に付けるには(その2)
前回のコラムで、ITの知識を身に付ける方法について投稿しましたが、
「ITの知識とは、具体的にどういったものなのか」ご質問がありましたので、
今回のコラムで追記いたします。
まずは、一般的な知識として、国家試験「ITパスポート試験」の内容を勉強される事を
お勧めしています。
名前が「パスポート」なので簡単そうに思えますが、ハッキリ言って難しいです。
現役のIT関係者でも、試験を受けて満点を取れる人は少ないと思います。
(令和2年度の合格率は 58.8%です)
ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)と範囲が広く、プログラム言語を知っているかではなく、IT化された社会で働くために必要な、基礎的な知識の習得になります。企業のIT化を進める責任者、リーダーが身に付けておかなければいけない知識になります。
特に、テクノロジ系の部分については、2022年から高校の必須科目になる「情報I」と同じような内容になります。数年後に会社に入ってくる新人は、この辺の知識を持って社会に出てきますので、知識が足りないと思っている方、ちょっと焦ってください!
システム・カンタービレでは、ITパスポートの内容に沿った 学び直し講座 も行なっています。
興味のある方は、ご相談ください。
次に、プログラム言語の知識を得たい人にお勧めしているのは、 有償のオンライン講座 になります。昔は高額で分かりづらかったのですが、最近は分かりやすく、価格も安くなっています。
YouTubeでは無料のプログラム講座も公開されていますが、内容が正しくなかったり、情報が古かったりしますので、有償の講座をお勧めします。
月額課金や講座単位の視聴がほとんどですので、合わなかったらやめる事が簡単にできます。
初めてプログラム言語を覚える人には、「Udemy」や「Schoo」で開講されている Python や JavaScript をお勧めしています。インタープリタ型言語なので、記述したプログラムの結果が直ぐに確認でき、モチベーションが上がります。
ちょっと前までは、本を買ってやってみるのが一番でした。
今は、ソフトウエアのバージョンアップのスピードに本の改訂が追い付けていないので、せっかく買った本の内容が、全然違って使えない事が多いです。
私も本を買って安心していた世代ですが、ITの知識については、本で取得することは諦めて、インターネットで検索したり、ソフトウェアのヘルプを読み込んだり、有償のオンライン講座を受講したりしています。
英語も得意ではありませんが、翻訳ソフトを頼りに、海外の情報も積極的に取り込んでいます。
ということで、具体的なITの知識と習得方法を記載しました。
前回コラムで書いたとおり、ITの世界は、日々進化しています。
継続して関心を持ち続け、知識をアップデートする事 が必要です。
終わりが無いので大変ですが、知らないことは恥ずかしい事ではありません。
ITの世界では、全ての事を分かっている人は殆どいません。
興味を持った事を、調べて、大体で良いので覚えていく習慣 を身につけるようにしてください。
すぐには成果は出ませんが、数年後、明らかな違いが出てきます。
ITディレクター 小林 弘樹