IT機器の棚卸しの方法は?
昨日は、雪かきでコラムをアップできませんでした。
本日、筋肉痛です。(泣)
前回、IT機器の棚卸しについて掲載いたしましたが、
どのような項目を調査すれば良いか、具体的な内容についてご説明いたします。
IT機器としての情報
まずはIT機器の共通情報です。
取得日、機器の名前、機器の種類、 メーカー名 などありますが、故障時の問い合わせを考えると、
製品番号、シリアル番号、使用者、障害時の問い合わせ先情報 があると、慌てないと思います。
機器の種類がPCの場合
今回の棚卸しは Windows11へ上げられるか がメインになると思いますので、
プロセッサ種類、実装RAM、ストレージ種類、ストレージ容量、ファームウエア種類、TPMバージョン、OS名称、OSエディション、OSバージョン、OSプロダクトキーが必要です。
Wiondws10 Homeの場合は、Microsoftアカウントが必要ですので、ログインアカウント種類 の調査も必要です。
ネットワークの情報
ネットワークに関する調査も行った方が良いと思います。
無線/有線、IP取得方法、使用しているIPの種類、無線の場合は SSID、 プロトコル種類、セキュリティ種類など、調べておくと良いです。
先日、NTT Docomo で IPv6シングルスタック方式 への切り替えが発表されました。
スマホなどの端末に付与するIPを IPv6 だけにして、IPv4サイトへのアクセスは、基地局で変換してアクセスする仕組みです。直ぐにWebサイトにアクセスできなくなることはありませんが、今まで使用していた IPv4(32bit)のIPアドレスが、IPv6(128bit)に変わっていきます。
IPv4(32bit) ・・・ 123.456.789.120
IPv6(128bit)・・・ abcd.ef01.2345.6789.abcd.ef01.2345.6789
社内で ローカルネットワーク を構築している場合は、IPv4を使い続けると思いますが、社外へ接続する際に使用するIPアドレスが、IPv6に変わっていきますので、この辺の整理を今のうちに行っておいた方が良いです。
利用しているアプリケーションの情報
PCの場合、利用しているアプリケーション の調査も必要です。
会社として、何のソフトをいくつ使っているか、把握しないといけません。
バージョンアップ時の不具合対応があった場合、影響範囲の特定 のためにも必要です。
棚卸データの管理
棚卸データの利活用まで考えると、調べなければいけない情報が多く、調べた後の更新も大変な作業になります。できるだけ工数を掛けずに、正しい情報を取得するには、イベントリツールの導入が良いですが、思っていた以上の費用と設定作業が発生します。
とはいっても、紙で管理するのは、収集した情報の活用で余計な手間が掛かりますし、
Excelで管理するにしても、ファイルの破損や誤削除、履歴管理に心配な面があります。
カンタービレでは、kintone を使った棚卸しをお薦めしています。
Webアプリケーション ですので、インターネット と Webブラウザ かあればどこからでもアクセスできます。入力項目も簡単に追加でき、入力項目を選択肢にすることも可能です。
棚卸しだけで利用するには、ちょっともったいないかもしれませんが、今までExcelで管理していた他の情報も簡単に載せ替えることができますので、社内のデータ共有 を始めたい方にビッタリのツールです。
電子的なデータ管理の仕組みは、最初の出だしで躓くケース が多いです。
お金は掛かりますが、最初のうちは、外部業者の力を借りるのも有りと思います。
知識を身につけさせたいメンバー と 外部業者 で一緒に構築していくのがベストです。
システム・カンタービレでは、ICTコンサルティングとして、
お客様のIT環境のご相談も承っています。 お気軽にご相談ください。
ITディレクター 小林 弘樹